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指導者・保護者の方へ
カヌー自然体験とそのフィールドの特徴をよく理解して、子供たちが素晴らしい自然に接するチャンスを、ぜひ実現してあげてください。
フィールドの特徴
   
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水辺、河川の特徴の理解

    日常環境とは異なる水辺の特徴を理解することは、それ自体が自然体験活動と言えますが、活動の安全にも大きく関係します。この章ではフィールドの特徴について、安全管理の観点からご紹介します。
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重要な事前調査の情報

   

■活動場所の事前調査・下見をし、情報を収集してください。
活動を指導するインストラクターと共に下見を行うことが望まれます。初めて用いる場所の場合は、下見時にデジカメ、ビデオ撮影されると企画・計画時の参考になります。地元の人やカヌーイストなどその場所について良く知ってい人を見つけて、川の状況の話を聞くことも参考になります。
■ 活動場所の確認。 
危険個所、危険物はないか。(危険物については後述)
1)水深:ライフジャケット(PFD)の着用があれば、水深が深いから危険という訳ではありません。深みなど急激な水深の変化に注意。
2)流れ:川の流れは一様ではありません。川の中でも流速に差があり、足をすくわれたりすることがあります。流れは水圧を発生させ、その水圧が事故誘因になることがあります。
3)視界:木や岩の陰になって参加者を見失うおそれはないか。
■下流の危険個所の確認。
下流へ流された際のトラブル防止
■ 水位上昇時の変化の予測。
水位が上昇した時に、河川状況が急激に変化しないか///河原が中州になって孤立するおそれはないか///上流のダムによる放流警報を確実に認知できるか

事前調査時の水位についても、同時に記録しておいてください。水位変化により当日の状況が大きく変化することがあります。 イベント当日も活動実施前に再度、下見を実施して、実施可否を判断しましょう。

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足の立たない深みがある。

    水の表面は一様で平らですが、川の水中や水底は一様ではありません。水中にも大きな岩があったり川底の砂利が片寄っていたりして、浅瀬と見えるところでも一歩踏み出すと急に深くなることがあります。 予期せず流れに足をすくわれて転倒したり、少しでも流れに押し流されるとパニックになることもあります。ライフジャケット(PFD)の着用はこのような不測事態において有効にはたらきます。 川に入る地点周囲を十分調査して予め深みや流れの存在を知り、参加者に注意を促してください。 状況に応じて活動範囲の制限を行ってください。
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川には流れがある。

   

■ 水の流れが水圧を発生させます。
浅いところでも、流れの水圧は見た目よりも強いものです。 流れの中を歩いているときには足にしか水圧がかかりませんが、足を滑らせて転倒すると身体全体に流れが当たるため強い力で押されます。

■転倒すると押し流されます。
流れを歩いて渡っている時に足をすくわれて転び身体を流れに沈めると、簡単に押し流されます。 流れに押されて身体が動き始めると、立とうとしても足もとがしっかりと固定できないため再び立ち上がることが困難になります。 立ち上がろうとして、川底の岩下などに足を挟むと捻挫、切傷や骨折などの負傷の原因となります。

■流された時、泳いでも元の場所に戻ることはできません。
緩い流れに見えても、流れの力は人が泳ぐ力よりも強いためです。 あせって流れに逆らって泳いでしまうと短時間に筋肉疲労を起こしてしまい溺れの原因となります。 流されたときは、あわてず下流の安全に上陸できる場所をめざして泳ぎます。

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河川特有の危険物がある。

    ■急増水
短時間の内に水位が上昇することがあります。増水の予兆があればすぐに避難できる態勢をとってください。
上流域での集中的な降雨///活動現場での降雨がみられなくても、上流部、山間部での降雨は増水となって下流域に影響を与えます。気象通報等で上流域の降雨状況もチェックしてください。
ダム放水///ダム放水の場合はサイレン等での事前警告があることがありますが、活動場所が確実にその警告を聞き取れる場所かどうかチェックしてください。希ではありますがダム制御の故障で突然貯水が大放流された事例もあります。
自然ダムの決壊///山間部の沢部などにおいて注意が必要ですが、倒木等で渓流が一時的に堰止められていたものが水圧によって決壊すると、奔流となって下流を襲います。沢筋での活動時には予兆である水位低下にも注意してください。
融雪///上流部に雪渓などがある場所では、好天により気温が上昇することにより水量が増すことがあります。

■複雑な流れ、渦、波
川の流れは単調ではありません。川の内部では自然の法則に則って複雑な流れが形成されています。 流れの屈曲部の内側、流れを遮る岩、早い流れの脇の岩の下流側には、流れによって渦が形成されます。 岸が平坦な河川では、岸から川の中央に向かう流れがあります。このため岸に泳ぎ寄ろうとしても川の中に押し戻されることがあります。 流れが速くなったり、水中に障害物があると水面に波が立ちます。

■ 水中の岩
川底は平坦ではありません。水底には砂利だけではなく、でこぼこの岩盤がむき出しになっていたり、崖から落ちた鋭い岩が沈んでいたりします。流れの中では岩の間に挟まったり、岩に押しつけられて動けなくなることもあります。

■堰堤(えんてい)
堰堤は小型ダムで取水等を目的に建造されています。せき止められた水が堤体の上を乗り越えて下流に流れ落ちる形のものがあります。
カヌー等の川遊びでは、堰堤の作り出す水流が原因となる事故が多数発生しています。堤体を流れ落ちた水は、下流側に強い逆流をつくりだします。この逆流に捕捉されるとライフジャケット(PFD)を着用していても溺水することが多くあり、たいへん危険です。 堰堤の付近を自然体験活動の場所として使わないようにしてください。

■ 漁労器具
川魚の漁に用いる仕掛けなどが、自然体験活動の障害なることがあります。
梁(やな)等の大型設備が流れの中にあるときには、十分に離れてたところで活動するようにしましょう。 小型の仕掛けなどを流れの中に固定するために、川底に杭や鉄筋を打ちこんでいることがあります。気づかずに接近して引っかかると水圧に押されてはずすことができなくなります。このような漁労具に近づかないようにしてください。自然体験活動が、漁のじゃまをすることにならないように配慮をしてください。

■投棄物、粗大ゴミ
河川にゴミを投棄する人がいます。投棄されたテレビ、洗濯機、小型電気製品などの粗大ゴミが川底に沈んでいることがあります。 渡渉中に触れたり踏んだりると切傷等の事故トラブルになります。

■用水路
自然の河川と異なり、用水路は両岸と川底がコンクリートで固められており流れの抵抗なるものが少ないため、流速が早いという特徴があります。このため短時間に長い距離を流されることと、障害物に引っ掛かったときの水圧が高くなる点が危険となります。 流れに転落した際に再上陸の足場になるものが少なく、避難できる川岸などがありません。 降雨時などには、雨水が集中して水位が急激に高まることがあります。
 
   

岸辺にも落とし穴がある

    段差のある岸辺の土手は、足を滑らせやすく水中に転落しやすいため、注意が必要です。土手の下部が流れに削られてえぐれていて、人の重みで崩れ落ちることもあります。 草が茂った岸辺は足下の視界が悪く、踏み込んだところが地面でなく水面だったということもあります。水辺への接近は特に注意が必要です。
   
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「この教材は、子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)
助成金の交付を受けて製作したものです。」
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